2014年05月31日

ペット殺処分ゼロを目指す取り組み

熊本市から発信されたペット殺処分ゼロを目指している取り組みの話題
昨日も朝の情報番組で取り上げられていました。
啓蒙活動から始まり、ボランティア団体や愛護センターの取り組み...このように取り沙汰されるまでに想像を超える苦労もあったと思います。
まさに官民一体となった活動に頭が下がる思いです。

これは僕の勝手な想像の世界ですが...
やはりこれを表面上に打ち出して発信していくには大きな葛藤もあったと思います。
恐らく大きな決断であったと思います。
「この地域のセンターに収容されれば殺されないで済むんだ...誰か新しい飼い主を捜してくれるんだ...」と考え、持ち込みを容易に決断する飼い主も当然の如く増えると思うのです。
発信していくことで職員もマスコミなどの対応にも追われ、日々の業務にも多いな影響も出るでしょう
表面上に出ない部分でもいろんな問題が生じていたことでしょうね

それでも発信し続けていく信念と行動と実績。
我々の目やメディアに映らない様々なものはあったとは思いますが、それでも実現まで発信しながら漕ぎ着けたもの
その発信は全国に少なからず響いているようです。
熊本の取り組みで、殺処分ゼロの実現が最も大きな目標であったことは明確ですが、この全国に広がる余波も目標の一つであったように思えます。
市政や県政レベルでも選挙公約に挙げられる日...そんな日が来るのかもしれませんね。
そうであって欲しいものです。

細かくは長くなるので書きませんが、私の中で一番「あ~これいいな~」と感じさせられたのは、熊本の方の多くはペットを迎え入れる手段に
愛護センターから引き取るという選択肢がある」ということです。
これは素晴らしいことではないでしょうか

大小関わらず愛護団体や各種活動団体に属さなくても草の根的にできる事があります。
それはペットを迎え入れたからには「終生飼養の心構えを忘れない」ことです。
当たり前のことですが、この当たり前ができない人のために過去では犬猫だけで年間30万頭、現在でも年間18万頭近い尊い命が消えていくのです。

我々は飼うペットを選べます。
ペットは飼い主を選べません。
ペットはお宅に来てから天に召されるまで飼い主が全てです。
我々の様に相手を自分の意思で選べないのです。
ご飯も教育方針も...すべて飼い主がほぼ全てを方向付けます。
「この人に迎えられてよかった...」そう思って最後の日を迎えられますように考えていくのが終生飼養だと思います。

これからペットを飼われる方
どうかペットを抱く前にそれを考えてください

ペットの飼育を勧める方
どうかペットを抱かせる前にそれを考える時間を与えてください

子犬や子猫は一度抱いてしまえば、それはもう麻薬のようにその後のことを考えさせないほど我々をひきつけます。
「なんとかなるさ」「ケセラセラ」なんてこんな時に使う言葉ではないと思うんですよ

ペットは我々の寂しさを紛らわしたり、癒しを与えてくれたり...時としてお子様の情操教育の一環となったりと
結果そのようなことになり成果を得て、素晴らしい関係を築くことはできると思いますが
それは結果論であり、すべての犬や猫がそうなり得るわけではないという事

殺処分という現状に動物を送り込む前の段階が一番大切だということを我々が深く考え行動しなければ、この問題は永久に終わりませんね
ペット殺処分ゼロを目指す取り組み



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Posted by わんポイント@はやし at 11:14│Comments(0)コラム
 
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